
マレーシアでの生活はきつい?移住するメリットや注意点などを解説
赤道付近に位置し、熱帯雨林気候で高温多湿なマレーシアで生活するためには、日本とは異なる暮らしのポイントがあります。また、マレーシアでの就職を考えている場合、生活についてあらかじめ把握しておくと安心です。
本記事では、マレーシアで生活するために必要な情報を解説します。マレーシアに移住するメリットや注意点、おすすめの居住エリアなどをまとめました。
事前情報をしっかり押さえて、安心してマレーシアで暮らせる環境を整えましょう。
目次
マレーシアはどんな国?
マレーシアは人口約3,350万人の東南アジアに位置する国です。主にマレー系と中国系、インド系の3つの民族が共存する多民族国家となっています。
日本とマレーシアの時差はおよそ1時間で、日本が1時間進んでいます。
日本国籍の方は観光・商用目的の場合、90日間はビザなしで滞在することが可能です。
公用語はマレー語ですが、クアラルンプールやペナンなどの都市部では英語が広く通じるため、日常会話レベルの英語があれば生活に困ることはほとんどありません。
マレーシアで生活・移住するメリット
マレーシアがどのような国かわかったところで、ここからはマレーシアで生活・移住する主なメリットについて紹介します。
主なメリットは、以下の7つです。
- 物価が安く、生活費を抑えられる
- 生活インフラが整っている
- 英語が通じるため、コミュニケーションが取りやすい
- 多数の民族で構成されるため、異文化への理解がある
- 温暖な気候のため過ごしやすい
- クアラルンプールやペナン島などは比較的治安がよい
- 和食や中華など日本人が食べやすい料理が豊富にある
物価が安く、生活費を抑えられる
マレーシアは日本に比べて物価が安く、主に日本の1/2程度の生活費とされています。
とくに、地元の屋台や市場で買い物した場合は、生活費を抑えられます。一方で、日本食や酒類は日本よりも高価になる傾向です。
気候も温かく夏服のみで過ごせるため、衣類代も抑えられるでしょう。
生活インフラが整っている
生活のインフラが整備されている点も、マレーシア移住のメリットです。なかでも、首都のクアラルンプールやペナン、ジョホールバルなどの主要エリアでは、先進国と同等のインフラが整っています。
医療水準も高く、日本語の通訳が可能な病院もあるため安心です。
交通面では、電車やタクシー、モノレールなどの利用が可能です。道路も、周辺の東南アジア諸国よりも整備されており、自家用車も利用しやすい環境といえます。
英語が通じるため、コミュニケーションが取りやすい
マレーシアでは、日常会話レベルの英語があれば、病院や役所、レストランなど生活全般で困ることはほとんどありません。
マレーシアの公立学校では英語、マレー語、中国語のトリリンガル教育が標準となっており、ビジネスでも英語が共通語として使われています。
とくに、クアラルンプールやペナンといった都市部では、看板やメニュー、役所の書類の大半が英語併記されているため安心です。
多数の民族で構成されるため、異文化への理解がある
マレーシアは複数の民族で構成されているため、異文化への理解がある点も、日本人が生活しやすい理由のひとつです。
マレー系や中国系、インド系など、それぞれの民族がもつ文化をそのまま引き継いでいます。
個人の価値観を尊重し、国の文化を押しつけることはあまりありません。そのため、日本人も受け入れられやすい環境といえます。
温暖な気候のため過ごしやすい
マレーシアは温暖な気候のため、1年中過ごしやすいのがメリットです。マレーシアで生活する場合、体調管理や洋服代のコストも削減できます。
また、日本に比べて自然災害は比較的少なく、地震や台風、花粉などの不安がありません。
ただし、午後3時から5時にかけてスコールと呼ばれる短時間の豪雨が発生することがあるため、傘やレインコートの常備が必要です。洪水は主要災害であり、大規模な被害が出たケースもあるため、雨の多い期間は注意しなくてはいけません。
また、赤道に近いことで日差し・紫外線が強いため、SPF50プラスの日焼け止め、サングラス、帽子は必須となります。
クアラルンプールやペナン島などは比較的治安がよい
マレーシアは、アジア諸国のなかでも治安がよい国です。クアラルンプールやペナン島なども、比較的治安がよいエリアといえます。
暴動や凶悪犯罪は少なく、日本人が巻き込まれる確率も低いといえるでしょう。
ただし、ひったくりやスリ、置き引きなどの軽犯罪は、日本よりもよく起こります。治安がよいとはいえ、海外であることを念頭におきながら生活してください。
和食や中華など日本人が食べやすい料理が豊富にある
マレーシアには外食文化が根付いており、日本のように自炊することが一般的ではありません。また多民族国家のため、さまざまな国の料理が手軽に食べられる環境が整っています。
和食や中華など、日本人になじみの深い料理を食べることも可能です。ほかにも、インド料理やマレー料理など、さまざまな国の料理があります。
マレーシアの地元の料理は、ハーブやスパイスを効かせたもので、タイやベトナム料理に近い味を楽しめます。
マレーシアで生活・移住する際の注意点
マレーシアでの生活は多くのメリットがありますが、同時に注意すべきポイントも存在します。ここでは、マレーシア生活の注意点をみていきましょう。
主な注意点は、下記の4つです。
- 高温多湿で害虫が発生しやすい
- 断水が起きやすい
- 四季がなく、天候が安定しない
- 酒税が高く設定されている
高温多湿で害虫が発生しやすい
マレーシアは高温多湿な環境のため、日本に比べると害虫が発生しやすいというデメリットがあります。とくに低層階に住んでいる場合、ゴキブリやアリ、クモ、蚊などに遭遇する確率が高まります。
日本の梅雨よりも湿度が高い状態が続くため、クローゼット内のカビやダニへの対策も日常的に必要です。
害虫駆除アイテムを準備する、除湿剤を置く、窓枠や排水口にひび割れや隙間がないかチェックするなどの対策が有効です。
断水が起きやすい
マレーシアでは、年に数回断水が発生します。
計画的に実施される断水の目的は、主に水道管の修理や乾季の水不足を防ぐためなどです。計画的な断水の場合は、事前の連絡があります。
また、配水管の老朽化による漏水や破損により、突発的な断水が起こる場合もあります。
対策として、普段からペットボトルの水を備蓄しておいたほうがよいでしょう。
四季がなく、天候が安定しない
マレーシアは、赤道直下の熱帯気候エリアに位置します。そのため、四季がなく、年間を通じて高温多湿です。
また、午後にスコールが頻発するため、傘の常備や予定の調整が日常的に必要になります。
乾季は5月から9月、雨季は11月から3月という大まかな時期はありますが、日本の梅雨のような連日の雨ではありません。スコールが1日に1、2回発生するのが特徴です。
対策としては、折りたたみ傘を常にカバンに入れたり、外出時間を午前中か夕方以降に調整したりするなどが挙げられます。
酒税が高く設定されている
マレーシアは、イスラム教を信仰している文化的な背景から、酒税が高く設定されています。イスラム教徒が多く、お酒を飲む人自体が少ないといえます。
基本的にアルコールの度数に応じて酒税が課せられるため、日本酒やウイスキーなどは高額になりやすい傾向です。
日本のようにどこでもお酒を飲める訳ではないため、お酒が好きな方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
マレーシアでの生活費の目安
マレーシアでの生活費は、生活スタイルと居住エリアによっても大きく左右されます。
たとえば、クアラルンプールの中心部に在住する、一人暮らしの日本人現地採用者の生活費は、1か月およそ23万円です。(1MYR=35円前後)
【総務担当、KL中心地在住:収入 MYR 6,500/月の場合】
支出
1,800〜
200
1,200
200
100
1,600
200
1,400
単身世帯で節約すれば、1か月およそ17〜18万円での生活も、十分現実的です。子どもがいる場合は、教育費なども考慮する必要があるでしょう。
マレーシアでの生活・移住でおすすめの居住エリア
マレーシアでの生活費の目安がわかったところで、ここからは、マレーシアへの移住で日本人におすすめしたい居住エリアを紹介します。
主な居住エリアは、以下の3つです。
- クアラルンプール・モントキアラ
- ペナン島
- ジョホールバル
クアラルンプール・モントキアラ
クアラルンプールのモントキアラは、日本人居住者が多く、日本人向けのインフラが充実しているエリアです。たとえば、和食レストランや日系の美容室なども展開されており、日本人がスムーズに生活できます。
高級住宅街があり、比較的治安がよいのも特徴です。
インターナショナルスクールも多いため、子どもを連れての移住先としてもよいでしょう。
クアラルンプールの中心部からは少し離れているうえ、電車が通っていないことから、交通の面では少し不便さを感じるかもしれません。
ペナン島
ペナン島はマレーシアの北部に位置する、リゾート地として親しまれるエリアです。マレーシア国内でも、比較的日本人が多いエリアのひとつとなっています。
環境と生活コストのバランスがよく、リタイア層やノマドワーカーにも人気です。クアラルンプールに比べると、比較的家賃を抑えられます。
ペナン国際空港もあるため、マレーシアを拠点としつつも、出張などで海外に行く機会が多い方におすすめです。
ジョホールバルジョホールバル
ジョホールバルは、クアラルンプールに続く第二の都市ともいわれるエリアです。シンガポールに隣接しており、日本人も多く滞在しています。
電車やバス、場所によっては徒歩でシンガポールまで行ける距離であるため、休日にプチ旅行を楽しむのもよいでしょう。
ジョホールバルでは、イスカンダル計画という都市開発計画が実施されており、今後の不動産の価値上昇も期待できます。
マレーシアでの生活・移住で取得すべきビザ
マレーシアでのおすすめ居住エリアを知ったところで、具体的な移住手続きを進めたいと考える方もいるでしょう。ここでは、マレーシアでの生活において取得すべきビザを紹介します。
ビザの種類は、下記の5つです。
- MM2H
- S-MM2H
- 就労ビザ・PVIP
- 配偶者ビザ
- デジタルノマドビザ
MM2H
MM2Hとは、一定の資産がある人を対象とした長期滞在ビザのことです。主に、50歳以上のリタイア層や富裕層向けで、最長10年間の滞在が可能となります。25歳以上も一部対象となっております。
2024年7月に制度の見直しがあり、定期預金額や住宅要件などの厳格な取得条件が設定されました。
S-MM2H
S-MM2Hは、マレーシア東部に位置するサラワク州が独自に展開するビザです。
原則として、申請できるのは50歳以上です。ただし、子どもの就学や長期の医療などの目的がある場合は、特例として30歳以上の方でも申請が可能となりました。就労目的の取得は、原則として不可能となっています。
サラワク州内のみの滞在限定にはなりますが、生活費も比較的安く、地方で暮らしたいという方におすすめです。
就労ビザ(Employment Pass)
就労ビザは、マレーシア企業に雇用される外国人向けのビザです。
雇用主を経由して申請することが可能で、現地採用や駐在員のどちらも取得できます。業種ごとの給与要件や職種条件、学歴などを満たすのが条件です。
滞在期間は最大5年で、更新が可能です。扶養ビザにより配偶者や子どもも帯同できるため、家族でマレーシアに移住を検討している方におすすめできます。
雇用主経由の就労ビザとなるため、転職時には再度申請する必要がある点に注意しましょう。
配偶者ビザ
配偶者ビザは、マレーシア人と結婚した外国人が取得できる長期滞在ビザのことです。
最長5年間の滞在が可能で、更新もできます。別途申請することで、就労も認められるのが特徴です。
配偶者ビザの申請時には結婚証明書や滞在先の証明書、配偶者の収入証明など、独自の書類が必要となるため、あらかじめ準備しておきましょう。
デジタルノマドビザ
デジタルノマドビザは、フリーランスやリモートワーク従事者向けに誕生した、長期滞在ビザです。2022年10月1日から運用が開始され、最長2年間の滞在が可能となりました。
IT・デジタル技術者であれば、ビザの申請に必要な年収も比較的条件が緩やかです。
また、IT系に限らず、他のリモート職種にも広がってきている
一般的な就労ビザと同じく、配偶者や扶養家族の帯同も可能となります。
まとめ
マレーシアでの生活は、物価の安さと充実したインフラにより、日本より低コストで快適に過ごせるという特徴があります。一方で、高温多湿による害虫対策や断水への備え、酒税の高さ、医療費の全額負担などにも注意が必要です。
居住エリアは、モントキアラやペナン島、ジョホールバルなどが、日本人におすすめです。
今回紹介した内容をもとに、適切な居住エリア選びやビザ取得を進めることで、安心してマレーシア生活をスタートできるでしょう。マレーシアでの求人をお探しの方は、下記のページもあわせてご覧ください。
マレーシアでの生活には、温暖な気候で過ごしやすかったり、和食が豊富にあったり、英語が通じたりするなどのメリットがあります。日本人におすすめの居住エリアは、モントキアラやペナン島、ジョホールバルなどです。
執筆者
PASONA ASEAN
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監修者
今道 誠(Makoto Imamichi)
Pasona HR Malaysia Sdn. Bhd.
Managing Director