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インドネシアの平均年収は?地域別・職業別や労働環境について解説

インドネシアでの就労を考えている方にとっては、平均年収は生活を支える重要な基盤であり、どのくらいの収入を得られるか気になっている方がいるのではないでしょうか。

本記事では、インドネシアの平均年収について詳しく解説します。職業や学歴、地域による違いや、日本とインドネシアの平均年収の違いなどもまとめました。

インドネシアで働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インドネシアの平均年収は?

インドネシアの中央統計庁のデータをもとにすると、インドネシアローカルの平均年収は4,330万ルピア(後述の宗教大祭手当を含む)とされています。これは日本円に換算すると、約40万円です。

近年、インドネシアでは物価が上昇しており、それに伴い平均年収も上昇傾向にあります。

ただし、個人の学歴や職業、働くエリアなど、さまざまな要因によっても金額が変わる点に注意が必要です。

次項では、下記の3つの要因を考慮した平均年収を紹介します。

  • 職種別
  • 学歴別
  • 地域別

【職種別】インドネシアの平均年収

インドネシアの給与水準は、職種と経験年数によって数倍の差が生じるのが実態です。

比較的高収入とされる職種は、下記のとおりです。

  • IT
  • 金融
  • 士業(弁護士、公認会計士など)
  • 建設業
  • 広告・通信・マスコミ
  • マーケティング業
  • 工学・化学・鉱業など

技術職や専門職など、給与水準の高い業界は近年採用競争が激化しています。

【学歴別】インドネシアの平均年収

インドネシアでは、日本と同様に学歴が平均年収に大きな影響を与えます。

インドネシアの中央統計庁のデータをもとにすると、最終学歴が大学の場合は平均年収が7,660万ルピア、日本円で約71万円となっています。

また、専門学校の場合は6,360万ルピアで、日本円では59万円です。高校の場合は4,070万ルピアで、日本円で38万円となっています。(2024年時点)

多くの日系企業や外資系企業では、専門職や事務職、管理職の応募要件として「大卒以上」を設定していることが背景にあると考えられるでしょう。

【地域別】インドネシアの平均年収

インドネシアの平均年収を語るうえで、地域差はもっとも重要な要素のひとつです。産業の栄えている都市部では年収が高い傾向で、地方では年収が低い傾向にあります。

インドネシアの中央統計庁のデータでは、首都のジャカルタの平均年収は約70万円となっています。

地域別の月ごとの最低賃金額は、下記のとおりです。

  • ジャカルタ:5,396,761ルピア(約5万410円)
  • 西ジャワ州(ブカシ):5,558,515ルピア(約5万1,950円)
  • バンテン州(タンゲラン):4,901,117ルピア(約4万5,780円)
  • 東ジャワ州(スラバヤ):4,961,753ルピア(約4万6,340円)

※上記の数値は、1ルピア=約0.00934円で計算しております。

参考:Daftar UMK 2025 di Pulau Jawa Seluruh Kab/Kota - Blog Gadjian

新卒のインドネシア人の初任給は?

新卒のインドネシア人の初任給の相場は、学歴や地域により決まります。

インドネシアの大卒の初任給は、約500万〜600万ルピアが目安です。日本円に換算すると、約3万6,000円〜5万4,000円となります。

インドネシア大学やガジャマダ大学など、有名大学出身の場合は、より初任給が高くなりやすいでしょう。

参考:JETRO「インドネシアにおける高度人材」

日本とインドネシアの労働環境の違い

日本とインドネシアの平均年収の違いがわかったところで、労働環境の違いについても紹介します。

主な労働環境の違いは、以下の3つです。

  • 労働関連法規
  • 宗教大祭手当
  • 賃金の支払いに関する規定

労働関連法規

日本とインドネシアでは、労働法規が異なります。

まず、日本とインドネシアは物価が異なるため、最低賃金に違いがあります。また、日本の場合は企業ごとに手当が違いますが、インドネシアの場合は法律で定められているのが特徴です。

時間外労働手当についても、日本の場合は基本賃金の1.25倍以上です。一方、インドネシアでは平日の最初の1時間が基本賃金の1.5倍以上、 それ以降は2倍と高く設定されています。祝日・週休日出勤の場合は、2倍から最大4倍ほどです。

宗教大祭手当

インドネシアの給与体系を理解するうえで欠かせないのが、宗教大祭手当です。

宗教大祭手当とは、イスラム教の大祭日に合わせて、1か月分の固定給が支給される制度のことです。別名「レバラン・ボーナス」といわれています。

勤続期間1か月以上の従業員が対象です。手当は従業員本人に支給されます。

インドネシアには多くの宗教民族がいるため、手当の支給時期は、それぞれが信仰する宗教に合わせる企業もあります。

賃金の支払いに関する規定

インドネシアでは、賃金の支払いに関して日本と異なるルールが存在します。

たとえば病欠の場合、4か月間は固定給が全額支給されますが、その後4か月ごとに25%ずつ減額されます。一方、日本の病欠は、有給休暇や傷病手当金の対象外の場合、賃金が支払われません。

ほかにも、下記のようなルールが存在します。日本と同じ感覚で働くとトラブルに発展するリスクもあるため、注意しましょう。

  • 従業員本人が結婚する場合は3日、家族の場合は2日特別有給休暇を取得可能
  • 生理について、痛みがある旨を申し出た場合、1日目と2日目は仕事をしていなくても賃金が支払われる
  • 労働組合の職務や教育職務活動による欠勤は、賃金の支給対象になる

参考:日本貿易振興機構(ジェトロ)『インドネシア 外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用』(2024)

インドネシアで現地採用された日本人の平均給与と生活費例

平均年収や労働環境など、インドネシアでの就労を検討している人にとって必要な情報を解説してきました。ここでは、具体的な事例を用いつつ、インドネシアで暮らす日本人の平均給与や生活費をご紹介します。

解説する項目は、以下の2つです。

  • 平均給与
  • 生活費例

今回は、PASONAが公開するインドネシア(現地情報)の情報をもとに、事例をご紹介します。

平均給与

インドネシアの平均給与は、職種ごとに異なります。

日本人現地採用の場合で考えると、営業の平均給与は2,500万ルピア〜3,500万ルピアです。日本円に換算すると、約18万4,000円〜32万2,000円となります。

事務系であれば、2,000万ルピア〜3,000万ルピアで、日本円にすると約18万4,000円〜27万6,000円です。

専門的なスキルが求められる技術者の場合は、少し高めに設定されており、2,500万ルピア〜3,500万ルピアになります。日本円の場合、約23万円〜32万円です。

管理職のように役職がつくと、平均給与は3,000万ルピア〜5,000万ルピアとなります。日本円では、約27万〜46万円です。

生活費例

以下の表にて、平均月収が25,000,000ルピア(日本円で約23万7,000円)の場合の、1か月の生活費例をまとめました。

ここでは、日本食スーパーでの食品や生活用品購入、レストランの利用など、高めの単価を想定しています。

給与総額
IDR 25,000,000
住居費
IDR 10,000,000
光熱費
IDR 1,000,000
食費
IDR 5,000,000
交通費
IDR 4,000,000
交際費
IDR 4,000,000
雑費
IDR 1,000,000

上記の例では、平均給与額のおよそ4割ほどを住居費にあてています。

【地域別】インドネシアでの生活費の目安

インドネシアで生活する際のモデルケースを見てきましたが、実際は地域によっても生活費の差があります。ここでは、地域別にインドネシアの生活費の目安を見ていきましょう。

紹介する地域は、以下の7つです。

  • ジャカルタ
  • スラバヤ
  • メダン
  • バンドン
  • ブカシ
  • マカッサル
  • ヌサンタラ

ジャカルタ

インドネシアの首都ジャカルタは、国内でもっとも生活費が高い都市です。なかでも家賃は、高額になりやすいといえます。

Deallsのデータをもとにすると、月の生活費の目安は約1,488万ルピアといわれています。日本円に換算すると、約14万1,000円です。

ジャカルタは、経済の中心地として人口と富が集中しています。単身者がアパートに住み、時々外食や娯楽を楽しむ程度であっても、上記の生活費が目安となるでしょう。

スラバヤ

スラバヤは、ジャカルタに次ぐインドネシア第二の都市であり、商業・工業の中心地です。生活費の水準は、ジャカルタよりは安価ですが、インドネシア全体で見れば高い水準にあります。

月の生活費は1,000万〜1,200万ルピアで、日本円に換算すると約9万5,000円〜11万4,000円です。

メダン

メダンは、スマトラ島のなかでも最大の都市です。生活費に関しては、ジャカルタやジャワ島の主要工業都市(ブカシなど)と比較すると、とくに家賃や食費が安価な傾向にあります。

これは、スマトラ島の玄関口ではあるものの、ジャワ島ほどの産業集積や人口密度ではないためです。

月の生活費は600万〜900万ルピアで、日本円で約5万7,000円〜8万5,000円となっています。

バンドン

バンドンは西ジャワ州の州都であり、ジャカルタからもアクセスしやすい高原都市です。

名門大学が多いうえ、クリエイティブ産業の中心地として知られています。

学生が多いため、安価な下宿やワルンと呼ばれる大衆食堂などが、ジャカルタ中心部より豊富にあります。

月の生活費は900万〜1,300万ルピア、日本円で約8万5,000円〜12万3,000円が目安です。

ブカシ

工業地帯であるブカシ市の月の生活費は、約1,433万ルピアです。日本円に換算すると、約13万6,000円になります。

ブカシ市には、複数の地域から多くの労働者が集まるのが特徴です。公共交通機関の利用や自炊などの対策で、生活費を抑えられるでしょう。

マカッサル

マカッサル州の月の生活費は約1,150万ルピアで、日本円では約10万9,000円です。

マカッサル州の生活費は、インドネシア東部のなかでは、もっとも高い部類に入るといえます。とくに、日用品の価格が高いのが特徴です。これは、日用品を島外から供給していることが背景にあります。

ヌサンタラ

ヌサンタラは、カリマンタン島の東部に建設中の、インドネシアの新首都です。

月の生活費の目安はIDR 1000万〜1500万ルピアで、日本円では約9万〜14万円になります。

現在インフラが整備中の地域のため、生活費の基準はあくまでも目安となります。最新の情報をご確認のうえ、予算を確保してください。

参考:Dealls 「10 Kota dengan Biaya Hidup Termahal di Indonesia」

まとめ

インドネシアの平均年収について、職種や学歴、地域を考慮しながら紹介しました。

インドネシアの平均年収は3,990万ルピアで、日本円に換算すると約38万3,000円です。

主にIT業界や金融業界、士業など、技術や専門性が問われる職種が、高給になりやすい傾向です。学歴も年収に影響し、高校卒業よりも大学卒業のほうが高くなりやすいといえます。

現地で働く際には、宗教大祭手当や労働関連法規などを把握したうえで、就労してください。

インドネシアでの就労を検討している方は、下記のページより求人を探せます。気になる方は、ぜひご覧ください。

インドネシアの平均年収は、日本に比べると低い水準です。居住エリアや学歴、職種によっても、年収に差が出るため、インドネシアでの就労を検討している方は、あらかじめ把握しておきましょう。